etc.が新しくなりました。
2022/10/6
デジタル社会のお店

会員店様からお電話いただきました。「値上げについてどう考えるのか?」と聞かれました。「上げても上げなくても、売り上げに変化は無い。」と訳のわからないような返事しました。別に、ええ加減に答えたのでは有りません。理由はちゃんと有るのです。

コロナ以後、「ウクライナ」とか「崩れかけてるグローバル化*国際分業」「エネルギー価格の高騰」「円安」「北朝鮮のミサイル」「物価高」、、等社会的不安が上昇、じんわり実生活に影響を及ぼしています。このような状況は「買わない!貯める!」スタイルに移行します。商品価格が問題ではなく、必要か?必要でないか?で購買される傾向が強くなります。値段が重要なファクターでない時代なのです。値段を上げても「全て高くなってきたなぁ」と社会的に容認される傾向です。値段を上げても、そのままでも、同じ結果です。

売り上げと利益を上げる方法は、前にも書きましたが客数×単価=売り上げとするならば、客数を上げるか単価を上げる必要が出てきます。先ほど書いたように単価は上げる状態に無いならば、客数を上げなくては達成できません。今の状況は客数を上げること以外に方法が無いように見受けられます。

客数のUPは、主に2通りの方法が有ります。範囲の拡大とアイテムの拡大です。

範囲の拡大には、直線方式、拠点方式、価格方式が有ります。
直線方式は、「この道路のここからここまの料飲店にアタック、取引を拡大する。」と経費の問題を解決し客数を増やす方法です。
配達を主とした拠点方式では、何丁目から何丁目まで、重点的にチラシなどで自店を強調し開拓する。この範囲の拡大は40年前までは有効で、売り上げを年2倍強にすることが出来ました。
価格方式は、激安を前面に出したチラシを広く撒き、範囲の拡大を促しながら客数を取る方法です。このディスカウンター方式も、お客様の多様化した要求に対応できなくなり廃れています。
どれも「それだけの方式」では、デジタル社会の今は通用しません。

デジタル社会は、最初から範囲は日本全国に拡大されています。

範囲の拡大がだめなら、アイテムの拡大以外に手は残されていません。ここを重点的に行う以外に、利益の上昇は見込めません。

取り扱いアイテムを増やせば、不良在庫が問題になります。ここがネックでこれまでは不可能でした。デジタル社会に移行する現在、完璧に可能になりました。前ページ参照

しかし、この方式にも最大の弱点があります。そこを克服すれば、「次世代地域のお店」が見えてきます。次回は「最大の弱点と解決」を書いていきます。