デジタル庁Ⅱ
国はデジタル庁で何をするのだろうか?
主な目的は、行政のデジタル化だろう。
税申告はEtaxで現在も行われているが、他の役所もデジタルで統一するのだろう。
行政がデジタルに舵を切ったことは「国民生活」がそちらに流れるのは必然だ。
生活の底流に「デジタル化」が本流となり「アナログ」が駆逐される結果となる。
当然、データリンクが主体で生活様式が構成される。
商流も、否応なしに変わることになる。具体的には、一つの商品情報を、maker・卸・小売り・エンドユーザー、、いや社会全体で共有し、それぞれ使用する状態なのだ。
デジタル社会は「データリンク」の社会と言っても過言ではない。
な~~んだ、、データリンクなんて15年前から言ってきたし、HALLEYを製作・実証してきたじゃないか!
と、言いたくなる気持ちを抑え「やっとその時代が来たんだ」「我々の出番が来た!」「ここは、我々酒販店が先を走ってる」と身を奮い立たせている。
もっとも、現場ではそんな理論は関係なく、利益が出るのか?で判断されている。
10数年前、HALLEYの実証実験である問屋に「小売店の注文はデータで来ます。今ご使用の販売管理PCにリンクすれば自動で伝票が出ます」と言ったら、「全小売店がそうなら検討するが、実証店舗5店舗のためには出来ない。それにFAXを受け伝票発行の人手を辞めさせると言う問題が出る。だから出来ない。」だった。
今、ここが払しょくされる時代の幕開けなのだ。
HALLEYを10年以上使用してきて、どこをどう変えれば現場がより効率的にスマートになるかは我々は十分知っている。
このことは重要な要件で、持っているソフト・経験を前進させ、他を圧倒する要因になる。
つまり、我々酒販店が流通の一時代を担うことで、個々のお店が繁栄する時代の幕が切って落とされた。
変化はそう難しいことではない。
少し変えるだけで「大きく変化」したように見えることもある。
大胆な変革なんて、そう有るわけではない。日本の歴史上3回だと言われている。
生活の基盤が変わる時、社会は変化する。
「産業革命からデジタル社会に移行」が現在だ、、と思えばほぼ間違いないだろう。
移行中なのだ!
「まだ定まってはいない」少し変えるだけで大きく変わったように見える時期なのだ。
この「時期」産業革命基本のアナログが、デジタルの広範囲・即時性・可視化の表現・データ共有・複製の劣化が無い等による圧倒的な情報量に押変わられようとしている。
世界最高峰の技術を持つ職人さんの技をデジタルで取得し、パソコンを使ってアルバイトが同じ製品を作ることが可能だ。
何の苦労もなく、世界最高峰の技を自分の物にすることが出来る、、なんだかズルしてるような感じだ。
が、今その世界が普通なのだ。「職人の世界限定」だと安心している小売店主は幸せ者だ。
お客様が「このワイン有りますか?」とスマホを見せて問うてくる。その画面には「商品画像」と詳細が書かれている。
見せられた店主は「??・・?」今ではごく普通の場面だ。売り手より買い手のほうがよく商品を知っている。素人が玄人の店主を凌駕している。
これが「デジタル社会最前線店頭」の姿なのだ。
パソコンとかスマホは嫌い!パソコンも俺のこと嫌ってて、言うこと聞かない!
とか言ってる場合では無い。
嫌っても、、嫌われても、、一緒に仕事しなくてはならないのだ!
仮面夫婦のようだとは言わないが、デジタル社会の現実だと諦めるより仕方がない。
「あなたの思ううようにはならないわ」とか言ってたパソコンが徐々に折れ、最近は随分と優しくなってきた。
デジタル社会の進歩は速い。
少しの知識とやる気さえあれば難なく出来る。
でも「儲かるのか?」苦労して何とかデジタルに慣れてきたが、一番肝心の利益が出るのか?という疑問が出るのは当然だ。
店売りならその場で現金が入るし、配達ならば売り上げが見える。
二昔前、御用聞きで注文を取った・チラシで売り上げを作った等最初に行ったお店は、売り上げが激増したことは記憶に新しい。
御用聞きもチラシも「知らせる」情報の基本動作は同じだ。ここがデジタルに変わると思えば簡単に理解できると思い込み、楽天だ・ヤフーだ・アマゾンだ、、とデジタル社会を先取した気分でいる。が、、売り上げ・利益がそんなに上がらない。
「デジタル化」はそんな単純なものではない。
この一点を理解しない限り「デジタル社会」では生き残れない。
「じゃ、、、どう違うのか?」
次回書きます。