ETC

Market aggregation

マーケット・アグリゲーション/マーケットの集合体

免許制度上の「酒や」は賑わっていた。

いつの頃かわ分からないが、今では衰退の一途だ。

どーしてこうなったのだろうか?

理由は千差万別で、それぞれのお店毎にあるだろう。

書き出せばキリがない。

資金力の不足、人件費の高騰、価格で負けた、立地条件が悪い、顧客の高齢化、、、、etc

挙句の果ては「この地域のお客様は、、、」と客の所為にし、いつ辞めようかと考えたりすることもある。

テレビのコマーシャルではないが「チョット待ってください!!この文章を読まれた方に、とっておきの回答を出します。今回限りのサービスとして、、、」と、つい言いたくなってくる。

「あれも、これも、あっちもつけて今ならこの価格!!」

「今から30分間、オペレーターを増員してお電話お待ちしています。」

あ、テレビコマーシャルの話では無かった。

TVCMの話は書きたいことが山ほどあるが、今回はその話では無い。

Market aggregationの話だ。

聞きなれない名前だが、これが酒販店繁栄の基なのだ。

マーケットて何だろう?一番先に思い出すのが「市場(いちば)」なら、相当なお年寄りだと言わなければならない。

生鮮三品が主体で、日々の生活に必要な品物を商いする独立店の一ヶ所集合体が原始的な市場の形態だ。

昭和40年代、「市場(いちば)」に「酒や」は出店できなかった。出来たとしても、市場のチラシに店の広告は載せない、、等制限があった。

つまり、「市場(いちば)」とは関係のない独立単店舗として出店が可能な免許制度だった。

当時の市場のチラシは、商人会が各店の売りたい商品を選別し印刷、チラシとして新聞折り込みに入れていた。お店の独立が保たれていた方式だった。だから即断即決のできる本部機構を持つスーパーに負けた。

余談だが、市場をネット通販に置き換えれば判り易い。商人会は煩いので隠し、各店の販売にはタッチせず、チラシの代わりにポータルサイトを提供している。価格は低きに落ち、提供業者の利潤が圧迫されているのが現状なのだ。いちばの時代とデジタル社会では一見全く違うように見えるが、基本は同じなのだ。そんなに変わっている事ではない。装いが変わっただけだ。

今残っている酒販店は、免許制度の立地条件で出店したお店がほとんどだ。

「独立単店舗形態」が全てなのだ。

近々、デパートはお店の集合体を前面に出し、経営本体は家主に変わってきている。その方が利益が上がり、客数も伸びるとの結果が出ている。

勿論、スーパーとて、この方向性を前面に出し生き残ろうとしている。

本部機構の城を取り囲むように、世界的に有名店舗の武家屋敷を配置、その割合を変えたように見受けられる。

が、、有名店舗はそう多くはない。そこで地域有力店を選り出している。

何のことはない。町にある大規模店舗は「市場(いちば)」の原理を今風に改定して生き延びようとしているのだ。

この事は、統一した店舗で大量に仕入れた商品を小分け、末端の店舗で売らせている方式が「破綻」している事を表している。

現代の顧客動向は、様々なニーズを持っている。本部機構方式は対応出来なくなっているのだ。

店舗の応援が無ければ「一括仕入れ分散販売」が終焉を迎える。スーパーダイエーの末路がこの現象だった。

コンビニに至っては最初から「便利」を前面に出し、個々のお店の集合体を本部で一括管理することで繁栄を図ってきた。

ここも、「24時間営業が問題」として揺さぶりをかけられている。夜中の配送は効率がいいのだが、受けてのお店では来店数に見合うだけの人件費が出ない。本部の都合は、お店の不都合になっている。

本部機構方式の中に「大型電気屋」「大型服屋」「大型大衆食堂」なども含まれる。

どれもが、何らかの変化を強いられてきているのが現状だ。

クドクド書いてきたが、

様々な顧客ニーズに、本部一括方式は耐えられない

が原因だ。

商流の変化は、否応なしに来ている。

これからの商流は、どのようになるのだろうか?ここが一番の課題なのだ。

幸いと言うか、たまたまと言うか、免許制度の残滓としての酒販店は「独立単店舗形態」だ。

本部一括方式で痛めつけられ満身創痍の酒販店は、どのような形態ならば繁栄を取り戻せるかを決め、実行しなくては存立基盤を失う。

様々な顧客ニーズに、本部一括方式は耐えられない「今」酒販店にチャンスが来ている。

だが、実効策が鮮明になっていない。

ここに「マーケット・アグリゲーション/マーケットの集合体」体制が役に立つ躍進の論理がある。