ETC

中島みゆき

 「喜多君 こっちにおいでよ」声をかけると、小柄な彼は、振り向いてニコニコ笑った。

「ここの焼きそば美味しいで。一緒に食べよう」誘うと彼は、「いあぁ、帰って勉強しないと・・」と残念な表情を残し、庚申さんのほうにトボトボ歩いて行った。

中学生の頃、お好み焼き屋など入るのは不良だと相場が決まっている。

彼は真面目な学生で、私とは毛色が違っていた。と言うか、危険なやつと思われていたに違いない。

進学校で予習復習は必須だ。

随分たったある日、彼がテレビを持ち上げ、おどけた表情で出ているCMを見た。

な、な、なんじゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・ どーなってる???????

 ▼ 来た!見た!買うた!

おどけた表情にナレーションが出る。

そう言えば彼の親父も同じように出ていたのを思い出した。大阪日本橋電気屋街では有数のお店だ。近くには上新電機本社があり、今でも週末などは大勢の人で賑わう。

少し前は彼の息子が出ていたようだ。親子3代同じシュチエーションのコマーシャルは珍しい。真面目の真骨頂かもしれない。

先月だか、店が閉店するという記事を目にした。

またまた驚かされた。

勿論、店は倒産とかでは全く無い。新聞記事によれば、余力のある閉店だ。

 ▼中島みゆきの「糸」

♪~縦の糸はあなた  横の糸はわたし・・・中島みゆきが唄う。

冷蔵庫、TV、クーラー等生活家電は、白物家電と呼ばれているそうな。

全てとは言えないが、ほとんどがメーカー系列で販売されてきた。

価格維持が最大の目的と思うが、他にも理由があるのかもしれない。

メーカー系列を縦糸だとするならば、自店独自仕入れ商品は横糸と言わなければならない。

WEB時代は、まさに中島みゆきが表している。

仕入れ、販売についても、縦、横で織り成すようにしなければ、現代の社会機構から弾き飛ばされてしまう。

縦糸一本の真面目さも重要だが、わたしを主張する横糸も必要だ。

 ▼酒販店は、縦糸を軸に仕入れを構成している。

WEB社会は、自店を主張する横糸のような仕入れ機構が必要な時代になっている。

一店舗ではそんな仕入れ機構が出来ると思われない。

ここは、地域で数店舗、何十店でその機構を持つ必要がある。

機械化されたシステムを利用し、「仕入れ企画」「販売企画」を即座に実行することで強力な横糸が生まれる。

縦横で織りあげた布は、キット丈夫で長持ちするに違いない。線よりも面での仕入れ、販売が、数多くのお客様を満足させることが出来る。